半導体光増幅器 (SOA)

半導体光増幅器（Semiconductor Optical Amplifier “SOA”）は、本質的には入出力ポートにフィードバックがないレーザーダイオード（LD）であり、そのため進行波増幅器（Traveling-Wave Amplifier “TWA”）とも呼ばれています。半導体光増幅器（SOA）は柔軟性のある多機能デバイスとしての応用実績が豊富で、光ファイバーネットワークの主要コンポーネントとして利用されています。

半導体光増幅器（SOA）の特性を示す主要パラメータがあります：①光学利得（Gs）②光学利得帯域③飽和出力パワー（Psat）④雑音指数（NF）⑤偏波依存性利得（PDG）

半導体光増幅器（SOA）は、その応用に必要とされる高い利得性を有することが理想です。また、より多くの波長を増幅させることができるように、なるべく広い波長帯域を持っていることが理想です。利得飽和は出力信号のディストーションを引き起こしますので、理想的なSOAは高い飽和出力パワーを備えていて、良い線形性を維持しつつ、ダイナミックレンジを最大限に伸ばし、ディストーションを最小限に抑えることができます。そして理想的なSOAは出力側の自然放射増幅光（ASE）を抑えるために、低い雑音指数（NF）を有します（この物理的な限界値は最低3dBになります）。最後に、理想的なSOAは低い偏波依存性を持つことにより、TE波とTM波の方向による利得のばらつきを抑えることができます。しかし、SOA内のプロセスの物理的な限界により、理想的なSOAを製造することは非常に困難です。

当社の 1310nm 半導体光増幅器(SOAs) は、ITU-T O-band 波長帯の光増幅器としてのご利用に最適です。また、E-band、S-band、L-band、U-band 向けの SOA も提供しております。

O-Band Optical Amplifier